レチエ化粧品とは・・・・
セイフティー アンド シンプル スキンケアー

レチエ化粧品創業者の会田氏はかつて、某化粧品メーカーの開発部に在籍していました。大手企業には分業体制、コスト、営業企画等々、大手企業の論理があります。会田氏は違和感を感じ独立してコスメティック・アイーダ社を設立しました。
1.トータルバランスを重視した化粧品。
会社の規模が小さくなりましたが、会田氏一人で化粧品の設計に取り組むので一貫したポリシーの元にそれぞれの製品をつくることができます。コストも使う人の立場でコストを掛ける所、コストをダウンする所を会田氏が決めることができます。尚、『使う人』は化粧品を使って生業を立てているプロの方々です。その為一般の消費者から見ると、例えば容器などは魅力的に映らない事でしょう。
そしてシンプルな設計が可能となりました。化粧品は多くの原料からつくられています。大手企業ではローション部門、クリーム部門等、分業体制をとります。スペシャリストが育成されますが、横の連絡はほとんど無く、むしろお互いに競争関係になってきます。営業企画から『〇〇シリーズの開発』と指示が出されると、分かりやすい色と香料が決められます。後は各部門で自由に設計となります。企業内の各部門はできるだけ大きな収益を上げなければなりません。同じ会社でもライバル関係にあるのです。そうなると原料を可能な限り統一する事は難しいものです。また、営業側でも『原料を可能な限り統一』はアピールポイントになりません。化粧品の原料一つ一つは安全性が確認されます。しかし原料AとBでは? AとCでは? 組み合わせはかなりの数になります。化粧品は複数の商品を組み合わせて使います。そうなると原料個々での組み合わせは星の数ほどになってしまします。安全の根拠は安全な原料を組み合わせているからで、ほとんど多くの場合安全に用いられています。しかしレチエ化粧品では更なる安全性を求め「原料を可能な限り統一する」事にしています。化粧品はお肌に長期連用するものですので、とても大切なものだと考えています。『シンプル』は原料を統一してシンプルな設計にしているという意味です。
2.素肌の美しさを求めた化粧品
 化粧品のキャッチコピーでよく見かけますよね。逆説的に私達が悩んだ頃の事を書くことにします。レチエ化粧品の販売を開始した頃、乾燥の問題が多数発生しました。母にレチエ化粧品を伝えたメイキャップアーティストの使い方を踏襲し、母を含め多くの人がキレイになっていったのですが、使い始めて間もなく乾燥という障害が、特に年配の方を中心に発生しました。「それを乗り越えれば」との話になってしまいました。
 コスメティック・アイーダ社と直接取引するようになり、いろいろと学んでいくうちに使い方ががマズかった事が分かりました。レチエ化粧品は健康な肌の営みを阻害しないように、皮膚呼吸ができるようにしています。またメイクが崩れにくいように水分が透過するようになっています。ですので健康的な肌の営みができていないお肌ではたちまち乾燥してしまうのです。対処法は簡単でした。水分(ローション)と保水力のあるものをたっぷりお肌に与えてあげれば良かったのです。半年、一年と少し時間がかかりますが、少しずつお肌の健康的な営みが戻ってきて、ローションの吸収力が弱まってきます。
3.肌に負担をかけないように考えられた化粧品。
 この説明は誤解を生じる可能性があるので難しいです。
 お肌にとって化粧品であっても異物ですので厳密なところ、何等かの負担をかける可能性があります。特にメイク用品はその可能性が高い傾向にあります。と、言っても安全性の高い原料でつくられていますので、「厳密なところで」と言うことを強調しておきます。
 しかし2013年には大手化粧品メーカーで大きな事故が起きてしまいました。しかし現在(2014年)でもその原因は解明されていないようです。企業の体質も問題視されていますが、ここでは割愛します。私見ですが、美白効果のある成分は安全性を確認されて化粧品原料として使われたはずです。しかし事故が起きました。美白効果の高い有効成分そのものに問題があったのかも知れませんが、多くの原料の中で何かと何かがぶつかり、ある体質の人に対して事故が発生したのではないかと想像しています。
 レチエ化粧品ではお肌への負担を最小限に留める方法の一つが上記『2』で書いたシンプルな設計です。
 そして不要なものは極力排除しています。例えばスキンローションA。AはアロエのAでが、一般的にアロエから連想される色はグリーンだと思います。ですのでグリーンに着色すれば説明要らずでお客様に受け入れて頂けると思います。更にアロエエキスは時間が経つと薄い黄色から濃い黄色、そして茶色っぽく変化していきます。このような変化はお客様に心配をお掛けする事になりますので、一般的な化粧品では許されません。そこで変色する原料は最小限に抑え着色する方法が取られます。香についても同様です。スキンローションA はアルコール臭いとご指摘を受ける事が多々ありました。これはアロエ本来の匂いです。アロエと言っても300種以上あるので、イメージと異なることが多いでしょうから仕方ない事です。そこで、配合量を抑えたり、それらしい香り付けをしたりします。こう言った手法はお客様へのアピール性が高く、無用のクレーム?も少なく、製造コストを抑える事もできるので企業としては理にかなったものになります。
 しかしレチエ化粧品はプロの人たち向けにつくられています。エステでは効果が重要視されますし、お客様には施術しながら商品説明もできます。ですので、理想を求めたままの形で製品化されました。
4.プロの世界で生まれた化粧品。
 コスメティック・アイーダ社設立当初は一般のお客様への販売ルートはありませんでした。某大手化粧品メーカーに在籍している時の繋がりはプロ(エステティシャン・美容師・メイクアップアーティスト)の方々ばかりでしたし、その人達から「独立したらお付き合いさせて欲しい」とのお話があったそうです。裏話では、こういった話に期待したけれど、蓋を開けてみると・・・。けれど1年ほどすると仕事が来るようになったとのことでした。私の父親も独立した際に同じだったそうです。話が脱線しましたので、元に戻ります。
 設立当初、このような状況でしたので、多くの顧客はプロの方々でした。ですので、プロの皆さんの要望を取り入れた格好でレチエ化粧品はスタートしました。それでエステ専用機械や美容室専用機械と高度な技術を用いて使う基材が多数存在します。メイキャップ用品もその種類の多さに圧倒されました。ドラマ1本でも新たな色を作るとのことで、昔の事ですがNHKの『秀吉』だったかな?の時の話ではベースファンデーションでも100色は超えたとか。あの頃は舞台屋が産声を上げた頃だったと思います。舞台屋さんは舞台メイクを初め、映画、テレビ局などを担当しています。余談ですが、だいぶ前、「おくりびと」で山下ツヤ子役の吉行和子さんが納棺されるシーンを見て、私は『まさか!』とビックリしました。ご遺体の設定ですが、あの仕上がり具合はまさしくレチエ・フィルムベース(ナチュラル)とレチエ・フェイスパウダー(トランスルーセント)を使ったのと同じでした。最後に流れるクレジットを見たら『舞台屋』と出ていました。改めてウィキペディアで調べてみたらキャッチコピーは『キレイになって逝ってらっしゃい。』だそうで。何と!
レチエ化粧品はこのようなあまり表に出ないプロの現場で多く使われ、私どもの扱う製品はその中で一般の方でも使うことのできるものを扱っています。実は1980年代初頭、私の母がレチエ化粧品を使うようになったのはメイキャップアーティストさんから紹介でした。
5.ロングセラーの化粧品。
 現在レチエ化粧品のカタログにラインナップしている商品の中で基礎化粧品を中心に実に13種類の商品が私が初めてレチエ化粧品のカタログを見た1980年以前から販売され続けています。あまりにも改廃が無いので、一度会田氏に聞いたことがあります。会田氏は『いやぁ〜〜、いろいろやっているけれど、現行商品を超えるものがなかなか出来なくてねぇ。売らんが為の商品では皆さんに申し訳が立たないよねぇ。』とおっしゃっていました。
「技術力が無いのでは?」と思う人もいるかもしれません。そんな事はありません。レチエ化粧品だけで見ても新しい商品が時々出てきています。それと開発部、工場を持たない化粧品販売会社から化粧品の開発、製造の仕事(OEM)が多数入っているとの事。開発力はたいへん高いものと思います。これを読んだ方の中には、『製造元 株式会社コスメティック・アイーダ』と書かれた化粧品をお使いの方も居らっしゃるかもしれませんね。