車検から帰ってきたら、サスの動きに連動してギィギィというような金属がこすれるような音がする。

状況
 車検が終わって、車を引取に行った時「この車とんでもない音がするよ」と言われてしまいました。以前から車速に比例してゴッゴッゴというかトントントンという段差を越える時のような音がしていましたが、全然異なる音でした。フロントサスペンションが動く時にギィギィギィと鳴るのです。聞くところによると、陸事に向かって10Km以上走ったところで、この音が発生しだしたとの事です。取り敢えず乗って帰って原因を突き止める事にしました。
 何でそこで修理しないで乗って帰ったかですか? 実にカモちゃんが昔勤めていた工場だったのです(^^ゞ
トラブルシュート
 車検に出す前はギィギィギィというような音はしませんでしたので、車検整備でやったことが原因だと思われます。車検整備は事前にカモちゃんがやってたので、下まわりの洗浄しか考えられません。カモ505の足回りはピロ足なんか使ってないので金属どうしが接触するところはありません。濡れている時、あるいは冷えている時に発生しなかったとの事ですから、フロントストラットかもしれません。
 そこでフロントを上げ、ロッドの辺りにCRC-556を吹きつけてみました。結果は見事に音がなくなりました。
 しかし! 翌日にまた再発しました。CRC-556ではダメなのかもしれません。そこでロッドに万能グリスを塗ってみました。しかし音は止まりません。
 2000年12月3日(日)にオヤジ殿に手伝って貰って点検してみました。オヤジ殿に車の前を上下に揺すって貰って下側をあちこちさわってみると、どうもスタビライザーが振動しているようです。それでよくよく見てみると、何と! フロントのジャッキアップポイントの突起物が後方に折れ曲がりスタビライザーに接触しているではありませんか! スタビライザーの塗料も剥げています。
修理
 ジャッキアップポイントの突起物は結構な厚みの鉄板が溶接されています。これはウチの小さなハンマーでは下からたたき上げる訳にもいきません。(本来は下に引き出さなくてはなりません。) それで、翌日工場に持っていってたたき出してもらいました。
混乱の理由
 その車をよく知らない人がリフトアップすると、このような事が発生する事は多々あります。今回のトラブルを分かりにくくしたのは下回り洗浄直後に音が発生しなかった事と、カモちゃんが勤めていた頃のリフトアップの方法が異なっていた事です。
 粗筋としてはフロントをリフトアップする時ジャッキアップポイントにエアジャッキを入れて持ち上げ、この時にジャッキアップポイントがスタビライザに接触するまで変形しました。しかしスタビライザーとジャッキアップポイントには塗装がされているので、それが音の発生を防いでいました。しかし陸事へ向かう為に走行しているうちに塗料は完全に剥げ落ち金属同士がこすれる音が発生したようです。