2000/12/03 505の整備

 様々な問題を抱えた505は車検から戻ってきたものの、新たな問題を抱えてしまいました。走行中にギャップを乗り越えると金属音がします。そして一番の問題はアイドル時は問題ないけれどDレンジに入れると咳き込むようにエンジンが震えてしまいます。加速時もイマイチです。空ぶかししても何の問題もありません。
 以前、niwaさんのところで505のミッションのオイルパンを外しているところを拝見し、その中の汚れがすごかったのもありまして、505のオイルパンの中を覗いてい見る事にしました。もしかしたら車検の時に水が入ったのではないかと・・・。

 505の場合ミッションのオイルパンはエンジンの両バンクから来るエキゾースとパイプに囲まれるような位置にあります。そのためオイルパンを取りつけているボルトの何本かは丁度パイプの裏側にあったりして作業はしにくいものでした。ただ、個体差があるかもしれません。そして外すよりつける方が難しかったです。オイルレベルゲージの入り口もオイルパンです。でっかいナットで締まっていますが300mmのモンキーで外す事ができました。

  オイルパンを外してみるとビックリ大魔王でした。上の写真が外したところです。3〜4ヶ月前にATF交換をしましたので、ATF自体はあまり汚れていませんが、スラッジといいましょうか金属(鉄)粉がたくさん付いていました。何だかATFを交換しただけではきれいにならないみたいです。ちなみに写真まん中のマリモ状のものは四角い磁石で金属粉が大量に付いて体積で倍くらいの大きさになっていました。左端に見えるのがATFのフィルターです。ミッション側にボルトで止まっているのを外しています。


 ティッシュでちょいと拭いてもこんなにヘドロが・・・(^^ゞ 写真ではうまく撮れなかったけれど、フィルターの金属メッシュには金属のキリ粉がたくさん付いていました。分かるかなぁ・・・。


 触っていないけれど、ごそごそと動かしているとこのように金属粉がモワモワ〜っと。走っている時はどうなっているのかと心配になってしまいます。


 上の方の写真にあったATFを捨てただけでこのようなありさまに・・・。


 一つ上の写真の磁石を拡大してみると・・・・。絶句!


 磁石はオイルパンに磁力だけでくっついています。それをちょっと指でずらしただけでこのありさま! なんにも言えないです。


 フィルターを石油で洗ってからパーツクリーナーでバシバシ洗った後の図です。白っぽく写っているのが金属のカケラです。うへぇ〜。こんなになっているとは・・・。


 石油で洗ってからパーツクリーナーで洗いおわったところの図。フィルター右下に磁石が見えます。これがさっきのでっかいマリモの核です(^^ゞ

 後は元どおりにしてATFを注入しておしまいです。


今回はShell Gelco ATFというのを使って見る事にしました。505ではBPのDEXRONVでも問題はありませんでしたが、560ではオイルが温まるまでなかなか変速しないという問題点があります。560の指定はShellとの事でShellのガソリンスタンドでATFを注文したところ、DEXRONUというのは無く、このShell Gelco ATFがDEXRONUに相当するとの事です。
 それで505もこれにしてみました。

 さて、今回の505ミッションのオイルパンクリーン作戦の成果は!
 ほとんど変化はありませんでした。ひいき目にはシフトフィーリングが良くなったようには思いますが・・・。それでもあれだけヘドロがあったものを掃除できたのですから、気分的にはいいものです。
 次回ATF交換の時には少し手間がかかりますけれど、合せてオイルパンも清掃したいと思います。
 そういえば水が混入した形跡はありませんでした。喜ばしい事やら悲しい事やら(^^ゞ