2000/01/02 560の整備


 念願の560の整備です。2000年の夏ごろだったと思いますがATFをBPのDEXRON-3に交換しました。するとATが相当温まるまで、2速から3速にシフトする回転数が2500rpm以上となってしまいました。思うにDEXRON-2のATにDEXRON-3を入れたのがまずかったのではないかと。
 メーカーではディーラーに相談するとの事ですが、ATF交換だけで4〜5万円との事ですから、自分でやるしかないというのが発端です。結果、このような事に・・・

 カモ野戦病院の様子おば

ご近所の皆様に迷惑をかけながら、このような痴態をさらしております。


アンテナのシール交換

アンテナのシール交換です。アンテナのシールが壊れてしまうと雨水の浸入からボディーをいためてしまう可能性がありますので、交換する事にしました。
 トランクの左側の内張りを外します。アンテナのモーター部が見えますので、取り付けボルト(1本)を外し、ウニウニっと下側へ引っ張り、ボディーからアンテナを外します。ボディーの板金部にアンテナのシールは残りますので交換します。あとは元通りにしておしまいです。
 このアンテナのシール、切れても防水効果はまだあったようです。

交換の終わったアンテナのシール

切れてしまったアンテナのシール


タイロッドエンドブーツの交換

 タイロッドエンドブーツが裂けておりました。これはそのまま放置していると、ジョイント部に砂利などが入ってジョイント交換になってしまうので、早急に交換しなくてはなりません。ただ、ブーツを交換するのもタイロッドエンドセパレーターというスペシャルツール?が必要です。ボールナット系のステアリング形式の人はたくさん交換する部分があるので、持っていたほうがいいかもしれませんね。ラックアンドピニオン系の人は2箇所だから、判断が難しいところです。
 タイロッドエンドのナットを緩めボルトと面位置くらいにします。国産の多くはクラウンナット(割ピンをかませるので王冠状になっている)になっていると思いますが、この場合は一度ナットを外して上下を逆にしてねじ込み、面位置にしたほうがいいでしょう。セパレーターを噛ませるのでボルト部を保護する意味合いです。
 それからタイロッドエンドセパレーターを噛ませ、締め上げます。締め上げてそのまま取ろうと思わないで下さいね。どれくらい締め上げると良いか・・・、普通トルクで書くべきでしょうが、野戦病院にはマニュアルもなければトルクレンチもありません。ボルトが壊れない程度としておきましょう。ボルトの山を壊すと、下はボールジョイントになっているのでナットを回してもボルト自体がくるくる回って外すのに手間がかかりますので、くれぐれも注意してください。
 タイロッドエンドセパレーターで締め上げたらナックルアームをハンマーで叩きます。ショックを与えて外すという感じです。560の場合はすんなり外れてくれました。手間取る車は手間取るんですよねぇ。
 外れたら、ナットを外します。ボルトの山を傷めてなければ、簡単に外れることでしょう。外れなかったら・・・う〜ん、そうなるとブーツの上からでもボルト部をプライヤーか何かで思いっきり挟んでナットを取るしかないでしょうね。そして、あとでねじ山の修正をした方が良いでしょう。560の場合はボルト部の頭部に六角レンチが入るようになっています。これは良くできていると思いました。
 あとはブーツを止めているリングをプライヤーやドライバーなどでこじって外します。このリングの有無や形状は車種によって異なります。560の場合は下の写真右側のようにブーツ下側は二重巻きのリング、上側がCリングになってました。
 ブーツ交換の時はグリスを補給してあげるべきでしょうが、今回は破れたブーツのほうもきれいな状態だったので、そのまま新しいブーツに交換しました。と、云よりシャーシグリスが無かったのよ(^^ゞ
 ブーツを止めているリングの装着は馴れが必要でしょうね。カモちゃんはマイナスドライバーで付けました。
 あとはタイロッドエンドのボルトをナックルアームの穴に差し込んでボルトで締めれば終わり。割ピンを使ってる車種は、割ピンでロックすると終わりです。


ATFフィルター交換

 冒頭にも書いたようにDexron-3を使って、調子を落としてしまっているので、Dexiron-2に交換です。ついでですからオイルフィルターとオイルパンの掃除もしてしまいましょう。実はこのお掃除は念願の課題でした。Peugeot仲間の505のATFフィルターとオイルパンを見たとき、「これはウチの505と560も掃除しなければ!」と固く心に決めました。505のオイルパンを外してみると、案の定でした。560のオイルパンを外してみると、拍子抜けするほどきれいなものでした。
 作業は簡単なものです。ATFオイルパンのドレンプラグを外して、ATFを抜きます。560は8リットル程度のATFが使われているようですが、ここで出てくるのは2リットル程度です。とりあえずドレンプラグを元に戻しておきます。
 オイルパン左側にハーネスがタイラップで留められていますので、これを外します。それからオイルパンを止めている6本の13mmボルトを外しオイルパンを外します。
 ミッション側の後ろのほうにフィルターが3本のビスで止まっていますので、ビスを外してフィルターを取り出します。
 ウチの560は並行車で、パーツを注文するときに『もし間違えていても返品は受け付けない』と言われておりました。私のほうでパーツナンバーを調べるわけにもいかず、承諾するしかありません。で、フィルターを取り出してみるとパーツナンバーが違うし、若干形状も異なります。写真の左側は上からの写真で下側はもっと違ってます。う〜ん写真を撮り忘れた(^^ゞ でも、取り付けボルトの位置などは同じですので、いいかげんなカモちゃんはそのまま新しいフィルターを付けてしまいました。
 さて、オイルパンの方ですが、これがスラッジも無ければ金属片のゴミもありません! どうなっているんでしょうか。ウチの505はスラッジが大量にあったし金属片もありました。505のフィルターは金属製のメッシュだけですけれど、560は紙のフィルターになっているからでしょうか。ちなみにフィルターの写真で大きいほうの穴に見える黄色いのがろ紙です。小さいほうの穴は金属メッシュが見えました。
 オイルパンのパッキンはゴム製です。再利用可能なようです。とりあえずパッキンを調達しましたが、何分セコイ性格のカモちゃんですので、「漏れたら交換しよう」と再利用してしまいました。
 オイルパンの取り付けボルトは対角線上に均等に・・・・とりあえず締めていきました。パッキンがゴムだし、シリンダーヘッドの締め付けみたいに神経を使わなくてもいいかなぁなんて思いながら、いいかげんな感じです。ただ、締め付けトルクは同じくらいにね。で、ミッション左側を通っているハーネスをタイラップで留める・・・と、いきたい所ですが、何分再利用のパッキンです。もしかしたらすぐにオイルパンを再び外さなければなりませんので、あとで留めることにしちゃいました。本当は寒かったのですが・・・・。
 で、ATFを入れておしまいです。
 しかし、560のフィルター交換は楽です。505の10倍は楽でした(^^)v


気が付いたこと

フロントを上げて気が付いたことがあります。フロントを持ち上げてみるとリアも上がってしまいました(写真左)! これがレベライザーというやつでしょうか。下ろすと元に戻りました。写真を撮ったのですが、ボケまくりで仕方なく右の写真で代用です。後ろが5cmくらい持ち上がったみたい・・・。凄いです! 何が凄いかはわかりませんが・・・。
関越で撮った写真で代用です。リアタイヤとボディーのクリアランスに注目です。